the Beautiful Escape

メガユキメノコ無限に待ってます

【簡易記事】ジガルデイベルタル【VGC2019】

お久しぶりです。ムーンINCも終わり、ついにウルトラルールを迎えることとなりました。仲間大会も毎日のように開催され、なかなか解禁されないレートの代わりに沢山の人が参加しています。もちろん筆者も。

 

というわけで今回は、環境トップメタの一角であるゼルネアスへのメタとしてオーラブレイクジガルデを採用してみることにしました。相方には、最強のバークアウト使いとしてイベルタル。この二体を禁伝枠に見たとき、ゼルネアスを選出しない人はまずいないでしょう。何度か取り巻きを変更しつつ、ひとまずこの形にたどり着いた(行き詰まったとも言う)ので、これを機にざっくりとですが紹介したいと思います

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プランとして、ジガルデのサウザンウェーブで相手を捕まえ、イベルタルガオガエンで火力を削ぎつつ、どくどくを用いて詰めていくというシンプルなものとなっています。

ジガルデが相手のポケモンを捕まえることができるため、無理にゲンガーを直ぐに盤面に出す必要がなく、ジガルデロックからゲンガーロックに切り替える動きができるところは優秀でした。また、イベルタルがフェアリー技を誘うため、ゲンガーの苦手とするスカーフカプ・テテフをフェアリー技で固定させつつジガルデで鹵獲、イベルタルで弱体化させてから安全にゲンガーに繋ぐという動きができ、そこのシナジーも優秀でした。何より、禁伝の並びからして確実にゼルネアスを呼ぶため、 プランが崩れることが少ないというのが強みだと感じました。

ただ、やはり結局はフェアリー弱点が二体並ぶことから立ち回りや運(バクアや毒外し)次第ではゼルネアスに押し切られてしまうこともあり、また全体的な遂行速度の遅さから特にグラードンが苦しく、水受け二体を採用してもカイオーガに対してなかなか安定しませんでした。レックウザラプラスの採用によってかなり緩和されましたが、襷レックウザを考慮すると凍える風ではなく氷の礫を採用する方が良かったかと思います。反面、イベルタルや今作禁伝に対しては滅法強く、これらを軸にした構築は非常に安定して戦うことができたので、そこは収穫だったかと思います。

 

非常にざっくりとした記事となりましたが、何かの参考になれば幸いです。ここまでお読みいただきありがとうございました。

 

(ジガルデイベルタル、対オーガレックなんかだと禁伝だけで合計種族値270負けてるんですよね)

 

【VGC2019 Sun Series】ダブル眼鏡イベゼルネ

 INCも終わり、色テテフもシリアルコードが入手できるようになりました。ムーンルールの仲間大会も多く開催され、PJCSや世界大会を意識したウルトラルールも徐々に盛り上がりつつあります。年が明けて一週間もすれば、サンシーズンともお別れです。Z・メガ・ゲンシカイキのない環境は2013年以来、GSとしてみれば2010年以来で、個人的にはまたこういう環境が公式ルールに来てくれると面白いなと思います。もうちょっと禁伝格差はなくしてほしいですが。Bキュレムに使いやすい氷物理をください。

 

 今回は、ムーンシーズンで使うつもりで考えたものの、持ち物全てに理由ができてしまい、実質的にムーンでは使えない構築になってしまった構築を紹介します。

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 発想としては、ジオコントロールをしないタイプのゼルネアスで遊んでみたいというところから始まりました。ゼルネアスのジオコントロールという戦術は強力ではありますが小回りが利かず、また、相手の対策も非常に多いということで、プレイングスキルのイマイチな私には向かないと感じていました。QRを借りてみてもゼルネアスを選出できない試合が多く、仮に選出してもジオコントロールを打たないまま運用してしまい、「それならジオコントロールしなきゃいいじゃん!」という結論に至りました。

 イベルタルはゼルネアスとの攻撃面での相性が非常によく、グラードンと違い、カプ・テテフルナアーラを上から縛ることができるので、眼鏡ゼルネアスの補佐としては最適だと感じ、採用しました。

 一般枠については、個別解説にて説明したいと思います。

 

〇個別解説

 ・カエンジシ@ウイのみ

  実数値 192-x-99-129-86-168(臆病 H244 B52 S212)

 対ゼルネアスポケモン。ルナゼルネドーブルはこのポケモンを出すだけで勝てると言っても過言ではありません。カミツルギに一撃で倒されるわけにはいかないのでBに厚くしました。素早さは最速100族抜き。基本的にルナアーラとゼルネアスの前でバークアウトを打ち続け、挑発も絡めながら、頃合いを見て火炎放射で削ります。居座ることと、ダメージの蓄積を優先するためにオバヒや大文字ではなく火炎放射です。終盤のジオコンゼルネとの打ち合いになった時も、結果的に火炎放射の方がいいです。ダメージレースに勝つために半分実で確定。

 

  ・ハギギシリきあいのタスキ

  実数値 143-157-90-x-4-91-168(陽気 A252 D4 S252)

  対先制技ポケモン。主に猫だましを制限します。アマージョでいいのではないかという風に思う方も多いかと思いますが、アマージョは素早さ操作に対しての耐性がなく、また、自身の素早さ自体もそこまで高くないということから、今回はこちらを採用しています。初めは横取りを採用していましたが、トリックルーム耐性がなく、相手の追い風より先に自分のファイアローの追い風を奪ってしまう(追い風ミラー対策にならない)ため、相手の追い風に合わせてのアドバンテージも狙えるトリックルームを採用しました。HPが残っているだけで仕事ができるのでタスキで確定。

 

 ・イベルタル@くろいメガネ

  実数値 201-183-115-x-119-166(陽気 A252 D4 S252)

 メガネゼルネアスの相性補完として採用。不意打ちを採用しなかった理由は、読みに依存すること、カプ・テテフがあまりにも多く、カプ系を採用していないこの構築では先制技に頼るのは不安定だということが挙げられます。また、S操作要員が短命であるため、第2の追い風要員としての仕事をしてほしかったというのもあります。カイオーガの潮吹き耐えなどの耐久調整をしなかったのは、上から制圧し続けるのが前提の構築だからです。ソルガレオなどの仮想的へのダメージ、それ以外への平均火力が必要なことからくろいメガネ(こわもてプレート)で確定。命の珠はニドクインとの兼ね合いがあります。

 

 ・ゼルネアス@こだわりメガネ

  実数値 201-x-115-183-120-165(臆病 C252 D12 S244)

 構築のエース。コンセプトなのでメガネは確定。雑にマジカルシャインを打っているだけで勝てます。ルナアーラを抜きつつ、イベルタルにチョッキや木の実を落としてもらってから攻撃したいので最速-1に設定し、残りはディアルガのラスターカノンを耐えるために特防に回しました。HPの偶数を気にしないならHBDに4ずつ振り分けてもいいかと思います。

  拘り眼鏡に関わらず守るを採用しているのは、基本的にマジカルシャインムーンフォースしか打たないため、叩き落とされたあとの集中をケアするために入れています。引き先がいるのであれば相手のトリルターンを枯らすために使うのも手ですね。サイコショックの枠は本当になんでもいいと思います。相手のサイコフィールドにただ乗りできたらいいなくらいの気持ちで採用しました。封印キュウコンサーナイト対策のラスターカノンでも入れておけば安心ですね。

 メガネゼルネアスは本当に楽しく、とにかく相手はジオコントロールを止めるために動いてくるんですよね。無意味な挑発が何度も飛んできますし、ジオコントロールの隙に着地しようとした鋼タイプを使い物にならなくしたりもして、高笑いしながらレートができます(途中であまりにもプレイングが雑になりすぎて反省したほど)。もちろん実際は相手がうまく対応してきて繊細な動きをしなければならない時もありますが、一度有利な状況を作ってしまえばほぼ勝ちなのは楽しいですね。ジオコントロールと違って1ターン使わないのが本当に強い。バークアウトだけは苦手です。さっさと処理しましょう。

 

 ・ニドクイン@いのちのたま

  実数値 173-x-107-139-105-121(控えめ H60 C252 S196)

 悩んだ末の枠。ツンデツンデが重く、ドクロッグカポエラーを試しましたが、物理アタッカーの場合、相手にブーストされたり威嚇を入れられたりすると倒せないこと、この枠は基本選出枠ではないため、猫だましを強いて採用する必要がないということに気が付き、採用しました。ツンデツンデのジャイロボールを確定で耐えつつ、追い風下で最速スカーフテテフまで抜けるように調整しました。この調整をニドキングで行なった場合、特防が少し低くなります。数値が高い方がいいのでクインにしました。特性との相性、そのままでは火力が足りないのでいのちのたまで確定。

 

 ・ファイアロー@脱出ボタン

  実数値 154-104-124-x-112-185(陽気 H4 A20 B124 D180 S180)

  先制追い風かつ、先制無効を無視して挑発できるポケモンとして採用。あとは炎打点を持つという意味でもトルネロスとの差別化ができます。防御面はテテフのフィールドサイコショック耐え、特防面はゼルネアスのC+2ムーンフォース耐えに調整し、最速エルフーン抜きまで振って残りを攻撃に回しています。基本的な仕事が追い風に限られるのでAS振りでも良いのですが、ゼルネアスが守れないため引き先がいると便利で、ボタンで交代したあと、クッションとしての役割を果たしてもらいます。もちろん、状況によっては2度目の追い風を狙うことも可能です。カミツルギの上を取って一撃で倒せるポケモンでもあるので、生存しているだけで強いですね。追い風をフルに活かすために脱出ボタン確定。

 

【基本選出】

 ・先発はほぼハギギシリファイアローで、後続は相手に合わせて選出していきます。

 ・ゼルネアス→カエンジシ確定(ゼルドーの場合はグラカイと組んでいない限りファイアローに代わって先発。とにかくドーブルに挑発を入れることを優先する)

 ・グラゼルネ→禁伝を選出しない。イベゼルネのどっちを出しても基本的に腐る。

 ・ソルガレオ、日食ネクロ、ディアルガ→ゼルネアスと組んでいない限りはイベルタル確定。取り巻きにもよるが比較的ゼルネアスを選出しても勝てることが多い。

 ・イベルタル→ゼルネアス確定。イベルタルの処理を最優先する(不意打ちで縛られがちなため)

 

 そのほか、適宜一般枠などを見て選出を決めます。

 

ジオコンするだけがゼルネアスじゃないことを知りたい方はこちらのQRパーティを使ってみてください。

3ds.pokemon-gl.com

 

ジオコンゼルネは確かに強いです。それは間違いありません。しかし対策は豊富ですし、結論パと言われたBIG6=グラゼルネもWCS2016では散ってしまいました。強いポケモン、強いパーティはよく見かけるということであり、すなわち対策されやすいということでもあります。対策の対策だけでなく、対策の外から勝負を仕掛けてみるのも面白いのではないでしょうか。

サンシーズンギミック(弱保キュワオーガ)

INCも終わり、なんだかんだで慣れてきたサンシーズンも終わりを迎えようとしています。ムーンシーズンではZ技の解禁により、少しばかり環境が変わるかと思われます。とは言ってもそれは1月からのお話。まだ少しだけサンシーズンを遊ぶことができるんですよね。というわけで、今回はとあるギミックの構築記事となります。残りの期間、大火力で遊びましょう!

 

というわけでパーティはこちら。ざっくりと説明していきます。

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○個別解説

キュワワー@オボンのみ

    臆病HS余りB(A0)

  追い風要員兼弱保発動要員。フラワーヒールにより先制で回復できるのも強み。初めは火炎玉を持たせてカイオーガへのダメージを下げていましたが、このポケモンが生存しているだけで便利なのでオボンに変更。

 

カイオーガ@じゃくてんほけん

    臆病CS余りB

  パーティのエース。持ち物が少し珍しい以外は普通のカイオーガです。

 

ライチュウ@だっしゅつボタン

 臆病CS余りB

   猫騙しと避雷針要員。アンコールの枠はめざ炎との選択。サポートして引っ込むために脱出ボタンを持たせました。

 

ルナアーラ@ナモのみ

  控えめ調整(ウルトラルールの使い回し)

   猫騙しの効かない追い風要員であり、鋼やドクロッグに強いポケモン。フラワーヒールとの相性もよく、トリックルームを無理やり凌いだりしました。オーガを出しにくい時はエースにすることもしばしば。

 

・ルンパッパ@たべのこし

     控えめCS余りB

   カイオーガ軸だし猫騙し使えるしトリトドン倒せるしというので適当に採用。持ち物も特に思いつかなかったので適当。

 

カプ・テテフ@きあいのタスキ

   控えめCS余りB

   先制無効要員。ドクロッグに強いので採用。生きてるだけで強いのでタスキを持たせました。挑発はなけなしのトリル対策。

 

戦術としては、基本は「追い風→弱保潮吹き」or「ゾンビルナアーラ」で強引に戦います。QRパーティを作成したので試したい方はどうぞ。

https://3ds.pokemon-gl.com/rentalteam/usum/BT-4718-90B2

 

また、弱保カイオーガについて、キュワワーではなくフラエッテで起動するバージョンの動画が、なぜかニコニコ動画には2種類も存在するので紹介しておきます(それぞれトリックルーム、追い風からの展開です)

 

投稿者:アインズさん

オーレ民が全力で巫山戯るダブルバトル! Part35 崩壊の雨【GSルール・サンシリーズ】

http://sp.nicovideo.jp/watch/sm34223872?cp_webto=share_others_iosapp

 

投稿者:パデックさん

ポケモンUSUM】ゆっくりで紹介するロマンギミックパーティpart4【ICN】

  http://sp.nicovideo.jp/watch/sm34286792?cp_webto=share_others_iosapp

 

しかしこの動画群を見てると、自分のパーティがめっちゃガチパに見えてきますね……。

‪構築記事は以上となります。 (θ◡θ)‬ キュワ‼︎

 

INC November使用構築(ブーバーwithキュレムソルガレオ)

INC Novemberが終わりました。抜けられた人も抜けられなかった人も、お疲れ様です。

今回の構築は、ブーバーの可能性を見出したので使ってみたいと思い、組んだものになります。結果としては最高1699と、悪くはないがINC的にはあまりうれしくないものとなってしまいました。パーティは以下となります。

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〇個別解説

 

・ブーバー@進化の輝石(ふみん)

 実数値 172-x-95-120-132-113(穏やかH252-B140-D116)

 パーティコンセプト。はじめはクリアスモッグとフェアリー耐性に注目しましたが、パワースワップとオーバーヒートのシナジーを発見し、採用することにしました。挑発を覚えたら採用したかったですが、覚えないので断念。特殊耐久はゼルネアスのC+2ムーンフォースを確定三発にまで振り、サイコショックなどを考えて残りをBに回しました。なかなかに硬く、序盤に繰り出してから最後まで残っていることもしばしば。クリアスモッグはジオコントロールなどへの直接的な回答になりますが、オーバーヒートを使用した後のパワースワップによって相手の能力を能動的に低下させることができ、カプ・テテフなどの特殊アタッカーを機能停止に持ち込むことができるのが優秀でした。相手の威嚇を利用して物理アタッカーを弱体化させることも可能です。ソルガレオの特性も貫通できるのも強みになります。特性のふみんはモロバレルに強く出られるため採用しましたが、カプ・コケコを採用していたこともあって一度も発動機会がなく、カミツルギを焼ける可能性のある炎の体の方が結果的にはよかったと思います。

 

バルジーナ@エレキシード(ぼうじん)

 実数値 217-x-125-x-161-101(穏やかH252D252S4)

 ゴーストと地面の一貫が切れてS操作ができ、そこそこ硬いポケモンとして採用。カイオーガの眼鏡雨根源を確定で耐えるといえばその硬さが分かるかと思います。ムーンシーズンはZ技で突破されやすくなりそうではありますが……。S操作としての追い風、殴り合いを耐え抜くための羽休め、相手の動きを制限する挑発、主に今世代の禁伝やイベルタルを攻撃するためのイカサマを採用。はじめはロゼルの実を持たせるつもりでしたが普通に耐えるので物理を硬くするためにエレキシード。これにより日食ネクロズマの弱点保険メテオドライブを耐えます。悪戯挑発が効かないのは強みですが、テテフの挑発では止まります。このポケモンもよく場に残り、2度目の追い風起動をあっさりこなしていました。突破されたとたん絶望的にルナアーライベルタルが厳しくなるのは構築の欠陥ですね。

 

 ・ホワイトキュレム@達人の帯(ターボブレイズ)

 実数値 201-x-110-244-120-147(控えめH4C252S252)

 グラードンや草タイプ(カミツルギ除く)を一貫して処理できるため、グラードン葉緑素ポケモンの並びへの回答として採用。ギラティナと並んで好きなポケモンです。命の珠を持たせたかったですが、ソルガレオとの兼ね合いで達人の帯を採用。これによりフラワーギフト状態の無振りグラードンを確定に持ち込めます。選出率はあまり芳しくなく、ただでさえフェアリー環境な上にそのほかの耐性も水電気半減以外ほぼいいところなしという悲惨さなことがやはり足を引っ張っています。流星群のところはクロスフレイムを採用していましたが、あまりにも打つ機会がないうえにグラレシラムが絶望的に厳しいので採用。本番ではパルキアや削れたカイオーガを吹き飛ばしたりと輝きまくったのでこれは正解でした。

 

 ・ソルガレオ@命の珠(メタルプロテクト)

 実数値 213-189-127-x-109-163(陽気H4A252S252)

 ブーバーだけではゼルネアスを処理できないので採用。ガオガエンを馬鹿力で吹き飛ばす役目もあります。ワイドガードグラードンへの薄さをカバーしたりと、パーティ内での重要な役割の多くを占めてくれました。テテフを抜きたいのとルナアーラとの打ち合いに負けたくないので最速にしましたが、命の珠がないとガオガエンを突破できないのは正直苦しいと感じる場面もありました。ネクロズマに瓦割をされた時だけエスパータイプに感謝しました。

 

 ・カプ・コケコ@こだわりスカーフ(エレキメイカー)

 実数値 145-149-105-134-85-200(無邪気A108C134S252)

 スカーフカイオーガメタ。厳しすぎるイベルタルへの一応の回答。エレキネットで心ばかりのS操作。交代しつつ負担をかけたいという思いと特殊に厚いポケモンが多いことから両刀を採用しました。最速すいすいハリーセンに抜かれないための最速でしたが、いなかったのと絶妙に火力が足りなかったので、AかCに補正をかけた方がよかったかと思います。BではなくDを下げたのは、イベルタルの不意打ちなど、物理の方が受けたい技が多かったからです。メインでは草結びを採用していましたが、一度も使わなかったのでブレイブバードに変更。結構使ったのでメインの時から変更できていればというのが悔やまれました。マジカルシャインは特に欲しい場面がなかったこと、このルールでは大した火力にならないことから採用しませんでした。画面を見ていなかったのか初手からコケコの前に突っ張ってくる(おそらく)スカーフカイオーガがいてブーバーが消し飛びました。許すまじ。あとエレキネット外してカミツルギ抜けなくて負けた。許すまじ。

 

 ・ドクロッグ@突撃チョッキ(かんそうはだ

 実数値 177-154-86-x-109-106(意地っ張りH148A108B4D244S4)

 オーガ全般のメタ。猫だまし枠。ゼルネアス、ガオガエンへの打点。Aは無振りルンパッパを毒づきで確定一発。Hは奇数、Dはチョッキの倍率を意識して偶数、残りをBSに振りました。雨下での粘りはすさまじく、何度も窮地を救ってくれました。個人的にはそこそこ使いやすかったポケモン。テテフやルナアーラに弱いのが少し厳しかった。カミツルギへの打点としてドレインパンチを採用したかったですが、カイオーガネクロズマへのダメージを考慮するとけたぐりは外せませんでした。

 

 せめて1700に乗りたかったというのが正直なところですが、実のところサンシーズンでの最高レートなので仕方のないことかなとも思っています。ムーンウルトラと時間がとれるかは分かりませんが、PJCS目指して頑張りたいと思います。

 

サンシーズンは終わってしまいますが、一応QRパーティを用意しました。ムーンシーズンなどでの皆さんのヒントになればと思います。

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第一回嫁ポケ杯ダブル(ユキメノコ)

こんにちは。ユキメノコが好きと言っているわりに普段ほとんど使っていない最低な人間ことErmesです。

今回は嫁ポケを一体決め、絶対選出で挑むという仲間大会に参加してまいりました。

ユキメノコを活躍させるにあたって、リザードンが重いだろうことが分かっていたので、確定選出のユキメノコで破壊できるように考えました。初期の案がこちらです。

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ユキメノコペルシアンから入り、捨て台詞からバンギラス後出しのウェザーボールで処理するという流れです。確1取れないのでたつじんのおびを持たせました。ナットレイも倒せるようにリザYを入れてみましたが、岩技が辛すぎること、フェアリータイプ不在なので止めました。バンギのドラテは当然ジャラランガ対策でしたが、今回の嫁ポケ一覧を見てジャラランガはいないだろうと考えたのも一つです。

 

そして、リザードンに強いメガ枠を探しました。バンギでもいいのですが、鋼が一貫するため、ボーマンダを選択しました。その結果、このような形に落ち着きました。

 

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個別に解説していきたいと思います。

 

ユキメノコ

 調整:臆病CSぶっぱ余りD

実はB個体値を1妥協していました。♂の理想個体は三体くらい生まれました。ゴーストZは足りない火力を補いつつ(補えていない)、みちづれZでカミツルギガオガエンのフレドラから守るという役割もあります。肝心な時にプレミで素みちづれをして負けました。紙耐久と思われがちですがサンダーの熱風やコケコのフィールド10万程度なら耐えてくれるため、襷にはしませんでした。

 

ニドクイン

 調整:臆病H12B4C252D4S236

 選出率は低めでしたが、独特な範囲でたぶん圧力にはなったと思います。電気とフェアリーの一貫を切れるため採用。それなりの速さとそれなりの耐久とそれなりの火力でそれなりに活躍してくれました。

 

ガオガエン

 調整:勇敢H236A252B4D12

 悪、ゴースト、炎の一貫を切れるポケモンとして採用しました。きのみを発動しやすくするために4n調整。トリル耐性が低いと感じていたため勇敢にしていましたが、意地っ張り追い風下100族抜きにした方が使い勝手はよかったと思います。腹太鼓、相手の追い風に弱いパーティのため。よこどりを初めて採用してみました。リザやサンダーなどによく刺さってくれました。

 

カプ・レヒレ

 調整:控えめH212B4C172D12S108

 念のためのジャラランガ対策、炎、水、氷の一貫を切るために採用。瞑想レヒレの使いまわしですが、凍える風でムンフォでは倒せないボーマンダなどを削りつつ縛れるようにしました。選出率は低め。

 

カミツルギ

 調整:陽気H44D252S212

 ウツロイド抜きまでSを振り、特殊耐久を可能な限り高めたタイプです。この子を通せるかどうかが試合を左右していた気がします。絶対選出のユキメノコがZを持っているにも関わらずZを持たせた理由は、ユキメノコは火力に期待ができないこと、Z持ちの両方が耐久が心許ないことからより確実にZを使用できるようにしました。基本はこっちのZを使っていました。また、再戦がほぼ確実な規模だったため、Zの選択肢を増やすことで勝ち筋を増やせると考えたのも一因です。

 

ボーマンダ

 調整:H84A68B4D252S100

 お気づきでしょうが、パーティの半分を日本チャンピオンのパーティから借りています。面子だけ見れば嫁ポケ以外全員日本チャンピオンの構築です。ちなみに熱風で2回燃え、せっかくの拘り眼鏡読み突っ張りでドロポン急所を引いた芸人です。トリトドンに急所当てたから許してやらんこともないですが。流石700族といった感じの強さでした。

 

結果は10-3の最高1606、最終1586でした。プレミで試合を落としまくったのでまだまだだなあと思います。ここまでお読みいただきありがとうございました。

 

【追記】ボーマンダの恩返しを捨て身タックルに変更したQRパーティを用意しました。興味のある方はぜひ使ってみてください。

 

QRレンタルチーム「ユキメノコ使いに捧ぐ」のページ|ポケモングローバルリンク https://3ds-sp.pokemon-gl.com/rentalteam/usum/BT-4BC6-A307 #pgl

第9回ウルトラグラカップ(全国ダブル)使用構築「メガギャラ+岩Zガブリアス」

 WCS2018もついに終了し、VGC2019のルールが正式に発表されました。嬉しい人も嬉しくない人もいるかと思いますが、とりあえずサンシーズンのうちに夢ミュウツーは解禁してほしいですね。メガもZもなく、かつ脱法きのみが強すぎるので。実質同じ効果なのに複数持たせられるのは脱法という他ない。

 

 それはさておき、WCSの興奮も冷めやらぬまま、全国ダブルの仲間大会に参戦してきました。最近はメガギャラドスにハマっており、メガギャラドスを軸に頑張ろうということで突っ込んで参りました。ちなみに脱法きのみは存分に活用しています。きのみおいしい。

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個別解説

 

ガブリアス(陽気)

 184(4)-182(252)-115-x-105-169(252)

 アンチリザードン。岩雪崩くらいなら耐えるだろうと舐めて突っ張ってきたところを処理するのが主なお仕事。ランドロスに想定外のダメージを与えることもできる。剣の舞を採用していましたが、威嚇サイクルがあまりにも多いため有効に使える場面が少なく、毒づきやZ用にエッジにしてもよかったかもしれません。雨対策の砂嵐もちょっと考えましたが選出できないのでエッジ毒づきアイヘあたりから選択でしょう。浮いているポケモンが少ないのと、猫だましを食らった後に火力が出るので地団駄を採用しました。

 

ギャラドス(陽気)

 メガ前:171(4)-177(252)-99-x-120-146(252)

 メガ後:171-207-129-x-150-146

 パーティのエース。振らなくても高い耐久と優秀な積み技、トリトドンで止まらない水アタッカー。また、アムハングロス以外のグロスにめっぽう強く、アムハングロスも威嚇サイクルで誤魔化せる。コケコを抜くために陽気確定で、意地控えめ真面目スカーフランドを抜ければおいしいと思い、最終的に最速に。

 

ガオガエン(勇敢)

 200(236)-183(252)-110-x-113(20)-72

 便利なポケモン。かなり昔に育成した個体をそのまま使ったので調整が雑。Hに振るだけでも充分に耐えられるので好きです。面白いようにきのみが発動してくれました。はたきおとすをバークアウトにすればもう少しギャラドスを動かしやすかったのかなと思います。蜻蛉による対面操作は優秀極まりないですね。

 

モロバレル(呑気)

 221(252)-x-134(252)-105-101(4)-31(最遅)

 ギャラドスを守りながらトリルも牽制する強いポケモン。これも流用個体なので調整の余地あり。ペリッパーの暴風で消し飛んでしまうのが何よりの痛手でした。生意気にして確定耐えまで振れば雨への勝率が上がると思います。

 

カプ・レヒレ(控えめ)

 171(212)-x-136(4)-150(172)-152(12)-119(108)

 瞑想レヒレの瞑想を直前に凍える風にしただけの個体です。ダブルバトル実況者でありサーナイトクラスタでもある四季卿さんの調整を使わせてもらっています。凍える風の採用は大正解でした。ギャラドスの竜舞と合わせることによって相手の雨エースの上を取ることができることを考えると、雨に積極的に選出してあげるべきだったかもしれません。

 

・サンダー(控えめ)

 183(144)-x-115(80)-181(156)-111(4)-136(124)

 Sは最速メガバンギラス抜きまで振りました。バレルサンダーの並びで選出することが多く、モロバレルの圧力でレヒレを引っ張り出して電気Zで出オチさせるムーブがそれなりに見られました。ガブリアスのおかげでリザードンに対して選出する必要がなくなりましたが、それ以外の場面では基本的に選出し、削ってからの熱風でパーティ的に苦手なカミツルギの後出しを牽制したりと、ギャラドスを通すためのお膳立てを頑張ってくれました。追い風は基本的に打つ必要はありません。守るは適切に使うことで引き先のないZを受け止めたり、追い風警戒の集中に刺さります。

 

結果は今までの中ではかなり良かった方で、9-1の最終1598でした。とはいえ取れる一戦を落とした上にプレイングも甘かったので反省は多いです。ひとまず全国ダブルの締めくくりとしては悪くない戦績だったので、これからはVGC2019サンシーズンの考察を主としていきたいところです。

 

GSルール考察:先制技封じ編(ハギギシリ、アマージョ)

 ダブルバトルでおなじみの技といえばねこだまし。本来は相撲の技であり、由来は猫じゃらしを見せられた猫が驚いて立ちすくむことからだそうです。そのくせだいたいのにゃんこが習得できます。雰囲気重視ですね。魚がタコに進化する世界なので誤差です。

 

 ねこだましについて簡単におさらい。

 タイプ:ノーマル

 分類:物理(接触技)

 威力:40(Z技:100)

 命中:100

 効果:必ず先制でき、100%の確率で相手を怯ませる。ただし、出た最初のターンしか成功しない(優先度+3)。

 

 ねこだましの強みは、なんといってもその効果です。攻撃技の中で最も高い優先度を持ち、さらには確実に怯ませることができてしまいます。ダメージには期待できませんが、二体を動かすダブルバトルにおいて相手の動きを制限できることは大きなアドバンテージとなります。

 優先度というのは素晴らしいもので、ねこだましに限らず、優先度のある技はたいていそれだけで強いです。素早さ関係を無視して先に動けるので、遅いポケモンが速いポケモンを無傷で倒したり、逆にトリックルーム状態で速いポケモンが遅いポケモンを制圧することも可能です。代わりに威力が控えめなことが多いですが、神速や不意打ちなど、威力が高めの技もあります。疾風の翼ブレイブバードは第6世代で猛威を振るいましたね。

 しかし、それでは先制技を打つだけで有利じゃないかという話になります。もちろん先制技だけで勝てるわけではありませんが、先制技は状況を覆すだけの力があるわけで、できれば使われたくない技です。特に猫だましはお茶を濁すのに最適ですし。

 そこで登場したのがファストガード。1ターンの間、味方への全ての先制技を防ぐことができます(優先度+3)。嘘をつきました。フェイントで崩されますし、自分より速いポケモンの猫だましは止められません。使いどころが難しい技です。

 ならばと登場したのが、先制技を封じるフィールドと特性。フィールドは技で張ることもできますが、だいたいはこのポケモンで張るでしょう。

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 みんな大好きカプ・テテフですね。私はカプ・レヒレが好きです。種族値の全てがサーナイトの上位互換とかいうおかしいポケモンメガシンカすれば勝てます。特性はサイコメイカー。場に出た直後に、サイコフィールドを展開します。飛行・ふゆうなどの浮いているポケモン以外は先制技を受けず、またエスパー技の威力が1.5倍になります。カプ・テテフは非常に強力なポケモンであり、いくらでも考察の価値がありますが、大人気なのでわざわざここで考察する必要もないでしょう。というわけで今回はスルーします。

 

 本題はここから。先制技を封じる特性の方ですね。全く同じ効果ながら、二種類存在します。「じょおうのいげん」と「ビビットボディ」ですね。味方への先制技を無効化する技で、浮いているポケモンも対象です。

 

 まずは「じょおうのいげん」から。このポケモンが所持しています。

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 ポケモンSMから登場したSM嬢あたりをモチーフにしたであろうポケモンアマージョです。比較的攻撃的な種族値をしていますが、耐久もそれなりにあります。70族をちょっと抜かせる72族。GSルールで使い勝手のよさそうな技は、悩みの種やけたぐり、フェイントや蜻蛉帰り、そしててだすけあたりでしょうか。トロピカルキックで攻撃を下げることもできますが、挑発を恐れないなら甘えるでもいいと思います。襷がむしゃら+フェイントのコンボは特性と相性がいいので一考の余地があります。A補正無振りパワーウィップZであらゆるカイオーガが確1です。

 そこそこ優秀なポケモンですが、草単タイプであることが大きな痛手です。あちこちから抜群技を食らい、それなりの耐久もあまり意味を成しません。また、高いとは言えない素早さから、先制技に頼らずとも上から攻撃される可能性があります。ちなみに、夢特性はスイートベールであり、じょおうのいげんの知名度を活用して先制技対策をしながら催眠対策を兼ねることも可能です。

 

そしてもう一種類、「ビビットボディ」の持ち主がこちら。

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  なんとも鮮やかな色合いの魚ですね。名前はハギギシリ。その名の通り、歯軋りできそうな尖った歯がずらりと並んだ口をしています。もう一つの通常特性は「がんじょうあご」。キバ系の技を多く習得します。サメハダーといい、そろそろ水タイプの顎対応技を実装してあげて欲しいところです。威力が1.5倍になるのでかたいツメの相互互換のようにも思いますが、元の技威力が控えめであり、範囲の差が大きすぎるのでやっぱりかたいツメはズル。メガメタグロスを許すな。

 このポケモンのスペックについて見てみましょう。素早さはグラカイを抜ける92族。無振り無補正のアクテor熱湯Zでグラードンに確1が取れます。おさきにどうぞを覚え、スカーフを持たせることで先制技を封じながら隣のエース(範囲技を持つグラカイが主となるでしょう)を高速で動かすことができます。臆病スカーフテテフあたりには注意してください。また、トリックルームやサイドチェンジなど、猫だましに弱くなりがちな補助技を習得するのも強みです。よこどりによって追い風を奪い、上から殴ろうとする不届き者をとがめることもできます。いたずらごころ追い風そのものは止められないので妨害した後は早急に処理しましょう。そのほかにはサイコファングでリフレクターなどを後から破壊できるのは役に立つタイミングがあるかもしれません。このポケモン自身も両壁を覚えますが、その場合は素早さに多少の不安があります。実は金縛りを覚えるので、特に先制技を持つポケモンに対してさらに技の選択肢を狭めるように仕向けることができます。

 

 カプ・テテフが先制技対策として、火力や素早さなどほかの面でも優秀ではありますが、他のカプでフィールドを取られたり、自分の側も先制技が使えなくなったりと、完全に優位なわけではありません。ここはひとつ、普段注目されないポケモンを使ってみるのもアリではないでしょうか。GSルールという特殊なルールにおいて、何が活躍するかはまだまだ分かりません。世界大会の決勝ではしばしば、全く注目されていなかったポケモンが活躍していますからね。まだ来年のルールすら確定していない今だからこそ、いろいろと試すチャンスです。

 

 以上、「GSルール考察:先制技封じ編」でした。ここまでお読みいただき、ありがとうございました。