【VGC2019 Ultra Series】日食ネクロレック
こんにちは。Ermesです。今回はオフ会「3on3 ウルトラルール対戦会」にてんどんさん、シンフォニさんと共に参加してきました。結果としては個人5-2、チーム(Victory Symphony)としては予選抜け、1回戦敗退でした。
今回使用した構築です。
構想の起点としては、仲間大会で剣舞ネクロオーガと対戦したことがあり、それをふと思い出したので「禁伝2体で剣舞したら強いのでは?」というふうに考えました。そして、剣舞を使える中で自分が強いと思っている禁伝2体である「日食(ウルトラ)ネクロズマ」「レックウザ」を選択しました。メガ枠とZ枠がこの時点で埋めることができ、純粋な種族値の高さが保証されている点が非常に優秀な並びです。
一般枠のポケモンは、かなり悩むこととなりました。手始めにガオガエン、カプ・レヒレ、モロバレル、クロバットという無難な取り巻きを選択しました。しかし、イベルタルやルナアーラに勝てず、ボーマンダや相手のレックウザにも苦しめられたので、レヒレ→岩Zバンギラスへと変更。悪二枚となり、その両方がグラカイに弱いのはまずいということでガオガエン→ズルズキンへ。この時点では、ルナアーラを倒すためにイカサマZ型を採用していました。この時のネクロズマはメテオドライブと地震を採用していたため、一般枠に2Zを入れることに抵抗はありませんでした。最終形ではむしろ3Zとなっていますが、それについては後述します。
そして、やはりゼルネアスが苦しく、また催眠耐性も低かったので、モロバレル→ラム神秘ドータクンへと変更しました。あまりしっくりこず、神秘ツンデツンデ、神秘ウツロイドなどを模索しました。また、この頃にメテオドライブの通りの悪さからくるカイオーガへの勝率の悪さから、フォトンゲイザーへと変更しました。
その後、カプ・コケコやスカーフテテフへの勝率の悪さをより重視してスカーフメガゲンガーを採用。サザンドラに手が出ず、また、テテフネクロに対して追い風を枯らされた時の勝率の悪さから、いっそのことと、こちらからの素早さ操作を切り、クロバットに変えて催眠耐性と先制技を通すためのカプ・レヒレを改めて採用しました。
この時点でかなり勝てるようになり、調整のために回していたレートでは1750程度まで上がることができ、この辺りでオフ会に持ち込むことに決めました。しかし、ルナアーラ(月ネクロ)絡みのトリルクチートに怒涛の4連敗、意図的に切っていたソルガレオの全国優勝を受け、この辺りに対抗できそうな駒を探そうとボックスを漁ったらカエンジシがいたのでバンギラスに変えて採用。これにより、レート1805と、自身最高レートを達成するまでとなりました。
○個別解説
・ネクロズマ(日食)@ウルトラネクロZ
意地っ張り199(212)-221(108)-122(40)-168-117-168(148)
H やどりぎのタネダメージ最小
A+2フォトンゲイザーでH振りカイオーガ確定1発、H振りテッカグヤ確定2発
B メガレックウザの意地っ張り珠神速確定3発耐え
S 最速100族抜き
構築の起点。竜の波動を採用しないためボーマンダやレックウザを抜く必要性が薄れ、どうせなら無補正で実現できないガオガエン確定1発を可能にできる意地っ張りを採用(とはいえ、ほんの誤差なので好みです)。剣の舞を積むチャンスを増やすために、最低限の素早さのみ振り、残りは耐久に回すこととしました。
技として、一致かつカイオーガへの打点としてフォトンゲイザー。範囲技は強いので地震。コンセプトの剣の舞。生存するための守る。
ウルトラバースト前の耐性が非常によく、先発性能の高さはピカイチでした。ウルトラバーストせずとも戦いやすいのは瞑想型との差別化点となるでしょう。
大きな欠点として、浮いているあくタイプに触れないことが挙げられます。取り巻きでなんとかするしかありません。
・レックウザ@命の珠
意地っ張り 189(68)-246(188)-120-×120-167(252)
H 命の珠ダメージ最小
A たくさん
S 準速
画竜点睛/神速/剣の舞/守る
構築の起点その2。元々はきのみを持たせた耐久寄りのものを使っていましたが、発動する時が負けるときばかりだったので、より多くの相手を薙ぎ倒せる配分へと振り直し、さらに拘らない持ち物の中で最大の火力が出せる命の珠を持たせました。
ネクロズマが地震を打ちやすく、また、神速で地震の圏内に押し込む仕事ができることも優秀でした。
剣の舞をして殴るだけのポケモンだったので本当に言うことがありません。全てを暴力で解決していました。
・ズルズキン@脱出ボタン
生意気 H171(244)-110-144(68)-×-176(196)-56
H 奇数
B A+1ゲンシグラードンのダブル断崖の剣確定耐え
D ゲンシカイオーガのダブル雨潮吹き確定耐え
S 最遅
噛み砕く/吠える/ねこだまし/横取り
ガオガエンの代わりに採用。汎用性では確実に劣りますが、上の調整はズルズキンにしかできない芸当です。バンギラスが抜けたのだからガオガエンでもいいかと思ったのですが、ウルトラバースト前のネクロズマの引き先としてガオガエンに勝るのでそのままにしました。
吠えるの使用回数はかなり少ないですが、万が一ゼルネアスと対面してしまった時に押しておくと最悪の事態だけは回避できるようになります。
横取りは主に追い風を打たせないために使い、奪ってからも状況次第では連打します。やることがなくなったらとりあえず押す技でした。
噛み砕くはもともとイカサマだったのですが、サイクルを回すうちにルナアーラを倒せなくなってしまうためこちらを採用しました。
脱出ボタンは基本的に1発耐えられる耐久のお陰でほぼ発動してくれます。とんぼ返りと違って受動的ではあるものの、頻繁に範囲技の飛んでくる環境では充分な活躍を見せてくれました。
・ゲンガー@こだわりスカーフ
控えめ 135-×-81(4)-200(252)-95-162(252)
C ヘドロ爆弾で無振りカプ・テテフ確定1発
S 準速(最速テテフ抜き)
シャドーボール/ヘドロ爆弾/マジカルシャイン/めざめるパワー氷
テテフコケコあたりを処理するための駒。めざ氷でボーマンダやランドロスなども見据えます。サザンドラが面倒だったのでマジカルシャインを持たせましたが、トリックなどを持たせた方がいいでしょう。レックウザがいるとはいえ、メガシンカからの影踏みを警戒しないわけにはいかない以上、選出を歪ませ、また奇襲をかける事ができます。JCSの配信卓で襷トリルゲンガーが活躍した時に「みんなの意識してくれる択が増えたぞ」とほくそ笑んでいました。こだわりスカーフはあまり得意ではないのですが、耐久の低さもあって役割を果たしてすぐに退場してくれる場面が多かったです。
・カプ・レヒレ@フェアリーZ
穏やか 177-×-151(124)-116(4)-176(76)-112(52)
S 無振り90族抜き抜き
ムーンフォース/熱湯/自然の怒り/守る
ほぼテテフネクロとイベルタル専用機。フィールドの書き換えとウルトラネクロズマ、イベルタルの処理を担当します。グラードンと同居している事が多い並びなので打点となる熱湯を採用。配分が流用なのですが出さないせいで何を目指して調整するべきかイマイチ分からない(特攻をネクロズマ確定1発にまで引き上げるべきではある)。
・カエンジシ@ホノオZ
臆病 193(252)-×-92-134(36)-86-169(220)
S 最速100族抜き抜き
オーバーヒート/バークアウト/挑発/守る
ゴースト/フェアリーを両半減できる貴重な存在であり、ルナゼルネなどを誤魔化してもらいます。そのほかにはクチートやソルガレオなどの鋼を焼き払う仕事もしてもらいました。ガオガエンにしようかとも思いましたが、素早さが低いため仕事をする前に倒されそうなのでやめました。そこそこキツいキリキザンとのマッチングもあったのでこちらで良かったと思います。素早さはウツロイドを抜ける速さにした方がいいと思います。陽気メタグロスの地団駄なら耐えるので下から焼き払います。アムハンは避ければいいですね。
○3Zについて
基本選出にカプ・レヒレとカエンジシが入って来ないため、ほとんど困ることはありません。また、天焦がす滅亡の光は立ち回りのプランに入ってくる事がなく、終盤のほぼ勝ち確定状態の時に念のため打つか、守られることを前提に削りとして打つ程度なので、補完枠のZとの兼ね合いもなく、腐って動きにくいということはありませんでした。Z枠の扱い方としては7世代にふさわしい構築にできたかと思います。
○基本選出や立ち回りのようなもの
基本的にネクロズマ+”ズルズキン以外”で選出します。ルナアーラや月食ネクロを相手にする場合はネクロズマではなくレックウザを先発に起用します。
ズルズキンは必ず後発から出し、また、立ち回りの中でもやむを得ない場合を除き、ねこだましの打ち合いを回避するようにしていました。
あとは「有利対面で剣舞」「不利対面は守るか交代」をひたすら愚直に続けていればそのうちレックネクロが並び、制圧する盤面が整ってくれます。
構築として苦手なものは、浮いているポケモンが多いものと、ルナアーラもしくは月食ネクロズマの入った構築、前者は地震による詰めが難しくなり、後者は素早さ操作に対する誤魔化しが神速とねこだまし頼りなため、立ち回りが非常に窮屈になります。
○最後に
初めてのオフ会に参加する事ができ、非常に楽しかったです。主催のふぉんでゅ。さん、スタッフの皆様、チームを組んでくれたシンフォニさん、てんどんさん、そして、参加者の皆様、本当にありがとうございました。勝ちきれなかったことに悔しさはありますが、一度やってみたかった4thGSを体験したり、FFの方と直接話す事ができ、リベンジも兼ねていつかの機会にまた参加できたらいいなあと思います。
ここまで読んでいただき、ありがとうございました。