【構築交換杯/代理記事】真・二段滅び(Dr.Kさん)
こんにちは。Ermesです。今回の記事は構築交換杯参加者のDr.Kさんの構築記事を代理で紹介させていただきます。
【はじめに】
アローラ!!!
(はじめましての方は、はじめまして)
今回初めて構築記事を書かせて頂きます。
不慣れな点があり、至らぬ点もあるかと思いますが、よろしくお願いします。
また、本記事をブログに掲載頂いたErmesさんありがとうございます。
この場を借りて御礼申しあげます。
尚、本記事の内容に質問等あれば、
Twitter→@Dr_K_poke_vgc までお願いします。
【構築経緯】
かなりの長文なので、読みたい所だけ読んで下さい。
1.WCS2018のトップカットチームの分析
構築を組む時点ですでに2018年の世界大会が終了しているので、まずは世界大会のトップ8の構築を自分なりに分析しました。
まず、タイプ(構築の補完)チェックをしてみました。
世界大会1位構築 診断結果95点 役割83%
世界大会2位構築 診断結果88.9点 役割67%
世界大会3位構築 診断結果90.3点 役割83%
世界大会4位構築 診断結果84.3点 役割83%
世界大会1〜4位の構築のみですが、この結果より、タイプ補完や役割の点数はそこまで気にしなくて良いと感じました。
次に、構築のメンバーをじっくり見てみます。
すると、以下のような法則性が見えてきました。
<世界大会上位入賞構築の共通事項>
炎枠1
威嚇枠2→マンダ、ランド、ガエン
猫だまし枠1→猫だまし枠は1体まで。猫だまし2体構築はない。
カプ1~2体採用
メガ→マンダ2、ゲンガー4、グロス2、リザy1
トップ4では他に誰も使っていないマイナー枠が1体必ずいる。
カビゴンが多い。
以上をまとめると、
メガゲンガー、ランドロス、ガオガエン、カプ、マイナー枠、カビゴン
この2つの組み合わせどちらかが、2018年ルールの結論構築である事がわかりました。
2.滅び軸を選択
上記のマンダ軸とゲンガー軸どちらにしようか迷いましたが、今回はメガゲンガー軸を採用することにしました。
滅び軸は、以下の特徴があり、構築交換杯により適していると思いました。
<滅び構築の特徴>
やることが決まっていて有利な相手には安定して勝てる。
数ターン先を常に考えないといけないので、その習慣を習得できる。
また、既に滅び軸のQRレンタルチームを公開していました。
この構築をそのまま提供しても良かったのですが、上記の構築を使う上で明らかになった課題があります。
このため、その課題を解決すべく修正及び調整した上で構築を提供することにしました。
<上記QR構築(2段滅び)の課題>
vs Big-Kに弱い、特にジャラランガがきつい
vs ゲンガー軸ミラーの勝率が良くない
vs テテフグロスの勝率が良くない
vs リザードン軸の勝率が良くない
vs 雨パの勝率が良くない
vs バシャキザンの勝率が良くない
これらの課題を分析した結果、
雨とバシャキザンは選出と立ち回りを練れば良い事が判明しました。
残る課題は、ゲンガーミラー、ジャラランガ、リザードン、テテフグロスです。
今回は、特にジャラランガとゲンガーミラー、リザードンを厚く対策することに決めました。
このため、
この2体を補完枠として採用しました。
結果として、カプなしとなってしまいました。
しかし、ジャラランガ対策としてレヒレを採用すると、相手のゲンガーがキツいので、ゲンガーとジャラランガともに圧倒的に強いミミッキュの方が対策を厚めにするなら望ましいと考えました。
3.今回のメンバー
これにて構築のメンバーが完成です。
【構築の調整】
持ち物:メガ石
性格:臆病
技
滅びのうた
守る
H159(188)
A76(個体値0)
B101(4)
C198(60)
D116(4)
S200(252)
<コメント>
構築の原点。影踏み要員。滅びのうた要員。
汎用性が最も高いHSベースとしました。
S
今回のルールの特殊性(構築交換杯)から、「最速ゲンガーではない」と対戦前に相手にバレている場合、相手のコケコがウザいので、その抑制のため最速採用。
また、ゲンガーミラーにも基本有利になります。
HSゲンガーはダブルにおけるゲンガーの基本形だと個人的に考えているのも採用理由の一つです。
余談ですが、自分のガチ構築は違う調整を使っていますが、許して下さい。
相手のコケコと同速ですが、なるべく同速ジャンケンは回避すべきだと思います。
H
各種スリップダメを最小化する16n-1調整。実数159
呼ぶバンギラスを意識。
C
HS252ゲンガーの耐久調整を若干ズラすために火力に振った。
B,Dあまり4
持ち物:ジメンZ
性格:控えめ
技
大地の力
めざめるパワー氷
蜻蛉かえり
守る
H185(164)
A141(個体値15)
B111(4)
C159(156)
D112(92)
S123(92)
<コメント>
構築の原点。威嚇枠。地面の一貫切り。
ランドロスの仕事は、威嚇と影踏みしつつ相手のガオガエンを迅速に処理する事の2つです。
影踏みがあるとはいえ、あいての威嚇に影響されないように安定性重視で特殊型を採用。
また、特殊型でめざ氷採用しているので、相手のランドロスにも強めです。
1サイクル目では蜻蛉をして物理型を偽装し、2サイクル目でガエンを倒す動きが強いのですが、今回は相手に型がバレているので使えません。
C
チョッキでない慎重HDガオガエンを確1とれるC159確保。
臆病ではC157が限界なので控えめ確定。
D
ダウンロード対策として、B<Dとしたかったので、C112(92振り)。
S
準速70抜きのS123(92振り)
バンギ意識で125や126もありですが、相手バンギが最速は判定できるため、123も良いと思います。実際に使ってみて、困ったことはほぼありません。
B
あまり4
H
残りH188振り
持ち物:半分回復きのみ
性格:なまいき
技
蜻蛉帰り
守る
H200(236)
A135
B125(116)
C91
D143(252)
S58(個体値0,最遅)
<コメント>
構築の原点。威嚇枠。猫だまし枠。
ガオガエンの仕事は、猫だまし、威嚇、後攻蜻蛉です。
テンプレ調整です。
S
後攻とんぼのため、最遅。
H
きのみなので、4n調整。236振り。
D
コケコ電気Z意識。テンプレD143調整。
B
あまり全部
この調整はあまりに完成されていて議論の余地ほぼないです。
これがこのルールの結論振り(調整)です。
このルールの世界大会1,2位ともにガエンのDは143(156振り)でした。
Hはきのみなので4n調整、あまりB
以下では、この努力値配分をテンプレガエンと勝手に命名します。
持ち物:オボンのみ
性格:なまいき
技
守る
H177(252)
A60
B116(4)
C115
D178(252)
S63(個体値0,最遅)
<コメント>
第2の影踏み要員。トリル要員。スキスワ要員。
第2の影踏み要員として便利。後攻蜻蛉が上手く決まらなさそうでも、ゴチルゼルを後投げすれば確定で拘束維持可能。
特に考えずHD252調整。それで特に困ることはありませんでした。
スキスワがないと滅びだけでは上手いラッキー軸に勝てないため、スキスワは必須。(滅びとスキスワあればかなり有利に)
副次的に相手の親子愛、フレンドガード、防音といった特性を奪うことも可能。
基本はこの4体で戦います。
ここからは補完枠、かつ時間不足なので、考察不十分です。
持ち物:専用Z
性格:いじっぱり
技
シャドークロー
じゃれつく
守る
H162(252)
A156(252)
B101(4)
C57
D125
S101(個体値0)
<コメント>
ジャラランガ、ゲンガー軸、Big-K対策。
HAベース調整。
陽気AS,陽気HS以外はこの個体しかなかったというのがこの調整の本音。
対ジャラランガのため、じゃれつくは確定。
その他は技、努力値調整は全体的に諸説。
考察不足で申し訳ございません。
持ち物:半分回復きのみ
性格:おだやか
技
滅びのうた
ねっとう
アンコール
守る
H197(252)
A
B96(4)
C110
D167(252)
S90
<コメント>
第2の滅び要員。対リザy要員。
HDベース調整。
対テンプレガエンはC無振りでも雨下熱湯で確2とれます。
Sラインは考察不足。
Sは無振りだが、最遅もありだと思います。
(世界2位構築はなまいき採用だった)
対リザ構築に圧倒的に強くなりますが、上手い人はリザ選出してこないので、選出段階でよく考える必要があります。
例えば、相手がリザ構築なのでこちらはニョロトノを選出したが、
相手はリザを選出せず、かわりにニョロトノがキツいコケコとカミツルギを選出してきた。。。
といった事がよくあるので、慎重に選出を考える必要があります。
【選出及び立ち回り】
・基本選出(滅び初心者のためにあえて記載しました)
(先発)ゲンガー ガオガエン
1ターン目:滅びのうた&猫だまし
2ターン目:両守る
3ターン目:ゲンガーをゴチルゼルかランドロスに交代、ガエン後攻蜻蛉
(味方or相手の誰に蜻蛉するかは慎重に判断する必要があります)
ガエン倒された場合→ゲンガーで影踏み継続
ガエン蜻蛉した場合→同上
4ターン目:両守る
ここで、相手の2体は倒せる
このあとは、滅びで勝ち
しかし、現実的にはこんな簡単に決まる事は稀なので、少し工夫が必要です。
例えば、初手にゲンガーランドロスと選出し、ゲンガー守るランドロスはガオガエンに交代してから、猫滅びする等です。
また、初手に相手のガオガエンが選出された場合は、上手くこちらのランドロスを対面させて地面Zで迅速に処理する立ちまわりも効果的です。
①限界雨
実は、基本選出でほぼ勝てます。
初手にすいすい要員(雨降らしではない方)に猫だましして下さい。
雨使いの某強者も雨ふらし&すいすいと選出してきたのですが、もしすいすい2体選出されると択になります。
②バシャキザン
(後発)相手次第
相手は、ほぼバシャキザンと選出してきます。
ガエンはキザンに猫、ゴチルゼルはトリルします。
相手が意地A233バシャでA-1飛び膝蹴りしてきた場合、乱数43%でガエンが倒されてしまいます。(命中90%考慮すると実質39.42%で倒される)
しかし、現在は陽気が最メジャーとなっている事を考慮すれば、悪くない勝負だと思います。
トリルがきまったら、キザンを優先して倒しましょう。
③リザードン軸
すでに書きましたが、ニョロトノを選出するかの判断と、リザがメガ進化してからニョロトノを後投げする事を意識します。
④テテフグロス軸
ゲンガー軸はテテフグロス軸が基本キツいです。
相手のテテフがスカーフはどうか、グロスが耐久型かどうかで選出や立ちまわりが大きく変化します。
今回の大会はBo3なので、相手の型の見極めが重要です。
もしBo1なら、ゲンガーゴチルゼルと選出し、両守るして相手の状況を確認します。
Big-Kやジャラランガ、ゲンガー軸、ミラーなど
ミミッキュを選出します。
ゴチルゼルでトリックルームをして、防音をスキスワしたり、サイコショックでゲンガーやジャラランガを削ります。
⑤ラッキー軸
ゲンガーとゴチルゼルを必ず選出します。
この2体を丁寧に扱って、ガエンやランドで相手の3体を削り、相手の最後1体の防音ラッキーをスキルスワップで剥がし、滅びのうたを無効にできない状態にして勝ちです。
【おわりに】
長文でしたが、最後まで読んで頂きありがとうございます。
今回色々と考察していると、世界2位となった構築にかなり似てしまう結果となりました。
やはり強い構築は色々と考えた上で構築が組まれているなぁと実感しました。
ちなみに本構築は、ランドロスが特殊型、ゲンガーが最速のため、世界2位の構築相手には若干有利に戦えます。
また、ゲンガーミラーもゲンガーのSが高い方が基本有利なので、戦いやすいと思います。(過信は禁物です)
さらに、繰り返しになりますが、
ミミッキュとニョロトノの技や努力値調整は改善の余地が大いにありますので、構築を使われた際には私にフィードバックを頂けると幸いです。
他、本記事の内容に質問等あれば、
Twitter→@Dr_K_poke_vgc までお願いします。
(鍵アカウントとなっていない方です)
QRパーティ
おわり